メモリアルスタイルでは、お骨のお預かりは可能な限り社員が車でお預かりに伺っています。
お骨は大切な御家族です。御家族をお預かりするのですから きちんとお預かりしたい と思っています。
私がおあずかりに伺うときは、お骨壷(お骨箱)の収まる専用のバッグ、白手袋はもちろんですが、そのほかにリュックと、スリッポン型の靴を履いていきます。
お伺いするまでには電話やメールなどで事前に打ち合わせをさせていただいていますが、実はお骨をお預かりするときが一番緊張しています。
車を降りたら、荷物を確認し、車のキーを洋服のポケットへ。そして お宅の前で深く深呼吸をしてから呼び鈴を鳴らします。
「メモリアルスタイルの松本でございます」
そしてお宅に入れていただきます。
御家族への挨拶をさせていただいたら まず 今日一番お会いしたかった方の下へ連れて行っていただきます。
そこは仏壇の中であったり、仏壇の横であったり、後飾りの壇上であったり、リビングテーブルの上であったり・・・。
白いカバーに包まれた骨箱に骨壷に 御挨拶をします。
「やっとおめにかかれました。松本と申します。今日これから御一緒させていただきます。よろしくお願いいたします」そして手を合わせて その気持ちを届けます。
その後 御家族の方とお骨をどのようにされるかの確認を再度おこないます。すべてを細かくされるのか。一部を細かくされるのか。散骨用に水溶性紙にくるむのか。その数は。手元に残されるお骨は何に収められるのか。骨壷や骨箱は片づけでよいのか・・・。
お話を伺いながら、御家族のもっとも望まれている形にできるように 様々な御提案などもしていきます。
そして、粉骨費用をご精算いただき、領収書をお渡ししたら いよいよお預かりです。
御家族とはしばらくのお別れになります。ご覧をいただけるようでしたら一度おふたをおかけしてお言葉を掛けていただいたりもしています。一部をお預かりする場合には、持参した箱にお分けしていきます。
そして風呂敷をかけて、バッグにおさめます。
ここでリュックの登場です。お預かりした代金や書類など一式をすべてリュックに入れて両手をあけます。
お骨の入ったバッグを両手でしっかりと抱えて お預かりをして玄関へ。
スリッポンの靴はかがまずに履くことができるから愛用しています。車のところまできたら洋服からキーを取り出して扉を開けます。そのためにあらかじめキーだけをすぐ取り出せるところに入れてあります。
そして お骨を助手席にお乗せして、シートベルトをします。
お見送りくださっている御家族の方に御挨拶をして 助手席の御家族にお声を掛けながら 出発です。
安全運転で。どこに行くのだろうと不安に思っていらっしゃる助手席の御家族様に状況説明のお声がけをさせていただきながらの二人ドライブです。
お骨のお預かり。
それは わたしにとって 大切な大切なときです。
お骨は モノではなくて 人 だから。たいせつな方だから。家族だから。