三國連太郎さんと散骨

三國連太郎さんのご逝去に哀悼の意を表し、謹んでお悔やみ申し上げます。

「飢餓海峡」や「釣りバカ日誌」シリーズなどで知られる三國連太郎さんが今月14日にお亡くなりになりましたことは皆様もご存じかと思います。

三國連太郎さんは、息子の佐藤浩一さんに常々「戒名はいらない、三國連太郎のまま逝かせてくれ、誰にも知らせず散骨してほしい」と言ってらっしゃったそうです。
この言葉からも三國連太郎さんの人柄がしのばれます。

過去にも散骨をされた有名人の方には次のような方がいます。
淳和天皇、沢村貞子、横山やすし、鄧小平、hide、荒井注、ビビアン・リー、アルベルトアインシュタイン、フレディ・マーキュリーなど。

散骨をされる方のほとんどが、亡くなられた方の生前の言葉を思い出して故人様のご希望を尊重しています。

私たちが散骨の打ち合わせをさせていただく時にお話の中で
「なぜ、散骨をなさろうと思ったのですか?」と質問させていただくことがあります。
「お父さんが生きているときに海に撒いてほしいと言っていたんです」
「娘が散骨してほしいと言っていましたから」
「母はお墓や納骨堂も検討していましたが散骨もいいと言っていましたので」
「父は生前、墓地をいくつも母と見ていましたが、暗い墓には入りたくない。散骨がいいかな?と言っていたので」
「主人が死んだら散骨がいいねと言っていましたので」と。

供養の形はいろいろあると思いますが、残された家族がお骨をどうするかと考えるとき亡くなった方のことを一番に思うようです。
『どうしてあげれば一番よい供養になるのか?』
これが供養の考え方の根底にある正直なお気持ちなのでしょうね。

三國連太郎さんは映画で、海のシーンも多かったこともあり大好きな海に還りたいと思われたのでしょう。
「誰にも知らせず散骨してほしい」という言葉にはどんな意味があったのでしょうか?

三國連太郎さんのお気持ちを汲み取り、散骨されればとてもよいご供養になるのではないかと思います。

散骨は故人様の希望をかなえるとともに、散骨をされる方にもとても安らかな気持ちをもたらすようです。それは散骨をお手伝いさせていただく私がいつも感じることです。

改めて、三國連太郎さんの安らかなご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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