最大規模の散骨

メモリアルスタイルでは少人数での散骨から大人数の散骨までご要望に応じて散骨を行っています。

最も多いのは、ご家族での散骨で 人数は4-5名ほどでしょうか。

次に多いのはお孫さままで3世代での散骨で 人数は10名前後になります。

ご親戚やご友人をお招きしての散骨では15名前後が多いです。

今回は メモリアルスタイルの散骨ではもっとも人数の多い39名での散骨がありました。

 海にお還りになるのは 水産業に生涯をかけたお父様。

昨年お亡くなりになり、今回一周忌を機に散骨されることになりました。

 直前まで台風の動向が心配で、延期も含めてご相談していましたが、台風の速度が速まり、結果台風一過の秋晴れのなかでの散骨になりました。 

たっぷりのお花での散骨をということで、当日はスタッフ総出で39個の花かご作りから準備がはじまりました。花はすべて花先だけもしくは花びらにして準備いたします。

一つの花かごに大小合わせて50輪は入っているでしょう。

2000輪以上の花をご用意いたしました。

 

 

 

事前にパウダー状にしたお骨は39個に小分けいたしました。お父様はとてもおからだがしっかりしていた方で、39個に小分けしても皆様の手にしっかりとした重みを感じていただけるほど立派なお骨でした。

 

そしてメモリアルスタッフ6名、カメラマン1名、船長副船長アテンド3名とスタッフ総勢10名でお迎えいたしました。

 ご用意したクルーザーは定員60名の大型のクルーザーです。

39名のお客様と10名のスタッフをのせて、気温30度という夏のような陽気の中 東京ゲートブリッジを目指して船が動き出しました。

 

そして1時間ほどで東京ゲートブリッジの下をくぐり、東航路をよけたあたり、3方を海に囲まれた海域に到着。

お天気が良かったので、2階に席を設けて散骨セレモニーが始まりました。

 皆様で黙とうをささげた後、ごあいさつに続いてご長男様からお父様の大好きだったお酒を海へ。豪快に一升のお酒を捧げていただきました。

 

そして ご家族が集まり、海を見つめながら花かごの花を海へ。

そのなかに お父様をお還しいただきます。

ご親戚様が見守る中、ご家族の時間が過ぎてゆきます。

じっと海を見つめ続ける奥様。

ご長男様は お骨をご親戚ひとりひとりに手渡して行かれ、準備の整った方より順次散骨をされました。

この日の海はべた凪。台風と台風のあいだにはさまれたこの日は、奇跡的といってもいいほどの好天で、39個の花かごで海には1本の長い長い花道ができました。

それはそれは美しい花道でした。

 

帰路。船内では生ビールをご用意し、献杯!

思い出話に花が咲き、どの方のお顔にも笑顔が見受けられました。

皆様のお姿から、お父様がご家族やご親戚様にどれほど慕われていらしたのかが伝わってまいりました。

 出航から2時間半後。おひとりも船酔いすることなく、笑顔で下船していただきました。

「来年三回忌でまた船を出してもらうかもしれません」というありがたいお言葉もいただきました。

K様 数ある会社の中から 私どもメモリアルスタイルに御用命をいただき ありがとうございました。

また来年、たくさんの花かごを用意してお待ちしております。

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