お骨のお預かりと分骨

連休後半は あいにくのお天気になりましたね。明日は すっきりと晴れるでしょうか。

さて、今日散骨のお申し込みをいただいたお客様と こんな会話がありました。

「父のお骨を分骨したうえで散骨をしたいけれど どのようにしたらいいでしょうか」

実は このような事情をお持ちの方は たくさんいらっしゃいます。納骨と散骨。手元供養と散骨。などで、お骨をお分けになる方が多いのです。

お住まいの場所によりますが、可能な限りは 私たちメモリアルスタイルのスタッフがご自宅などご指定の場所にお伺いして お骨をお分けした上で お預かりしています。

ご家族にとって お骨壷をあけて分けるということに不安をお感じになる方もいらっしゃいます。お骨壷は自分たちであけていいのかしら。なにをつかってわければいいのかしら。分けたお骨はどこにいれたらいいのかしら・・・。など。

私が伺うときは 白の手袋に、専用のお骨箱に半紙を敷いたもの、半紙を持って伺います。

そして、ご家族の方の前で 手袋をはめて お骨壷に一礼をしてから そっとお開けしていきます。

お骨壷を開けるのに許可などは必要ありません。しいて言えば、お骨壷のなかにいらっしゃる方やお骨壷を守っていらっしゃるお身内の方にご挨拶をされるのがよろしいかと思います。

お骨壷のなかには、大切なご家族がいらっしゃいます。あの日からずっとフタをした壷の中で・・・。わたしはお声を掛けて お近くにいらっしゃるご家族様のご様子などをお話ししながら 少しずつこぼしたりすることがないように半紙を使いながらお分けしていきます。

そして、ご家族の方にも、お骨壷の中にいらっしゃるご家族のご様子をお伝えしていきます。お骨はおひとりおひとり違います。儚くて 硬くて 美しくて そして 意思があるようにみえます。

それは その方 そのものなのです。

だから 私はもちろん お手伝いをしますが、ご家族ができるようでしたら途中からバトンタッチをして、サポート役にまわることもあります。

お骨をみて、お骨を感じることは 散骨への大切なステップ。ご家族がご家族を思い出し、これからのつながりを再確認する時間。そう思うのです。

カテゴリー: 海洋散骨, 粉骨   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

コメントは受け付けていません。