法要クルーズ 月島乗船場から出港

梅雨も明けて、海の季節到来となったある日、月島乗船場から出港の合同散骨が行われました。

今回は合同散骨5組、代行散骨が3組でしたが、そのクルーザーに、以前私どもでお嬢様のご遺骨を散骨されたご遺族様も、法要クルーズということで乗船されました。

お嬢様のご遺骨を散骨されたのは、まだ冬の寒さを感じる3月のこと。散骨後、波間をじっと見つめるお父様の横顔が印象的でした。

それから4カ月が過ぎ、季節は冬から春へ、そして夏へと移りましたが、先に旅立たれたお嬢様のことを思い出すと、いまでも涙が止まらなくなると、お母様がおっしゃられていました。

お母様の心情を察すると言葉も出ませんが、「今はお盆ですから、お嬢様はきっと、すぐ近くでお母様のことを見守っていらっしゃることでしょう。」と申し上げたら、「そうですね。」と笑顔で海を見つめていらっしゃいました。

DSC02620-2海に大切な方のご遺骨を還されることで、その方との「縁」が切れてしまう、とご心配になられる方も多いようですが、大切な方のご遺骨が眠る海に訪れて手を合わせたり、海をじっと見つめながら故人様を想うことで、心が落ち着かれる方も多いようです。

 

「供養」は、もちろん故人様のためですが、今を一生懸命に生きているご遺族様のためでもあるのです。

新たな「ご縁」のはじまり。ご遺族様が新しい一歩を踏み出していただけるよう、これからもお手伝いさせていただきます。

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