ご家族ごとの想いを託した個人散骨

2019年もあとわずか
たくさんの方と海洋散骨の
お話をさせてただき、あっという間の1年でした。

秋の終わりに横浜での個人散骨がありました。
姉妹の方がお母様を海にお送りする日。
何度かお電話でお話をさせて頂いていましたが
お会いするのは初めてでした。

お花を飾った祭壇の前で
親戚の方とお話ししながら、涙ぐんでいらっしゃいました。

ご乗船になった方はお子様が多く
故人様の愛したお孫さんたちなのでしょう。
ご家族ごとにしっかり着席して、
故人様の好きだった曲を聴きながら、散骨ポイントに到着しました。

上部デッキにご移動いただき、いよいよセレモニーです。
故人様に捧げる好物の果物やお菓子、たくさんのお手紙。
小さな可愛い手で海に還していただきます。
献花の花が揺れているのを、歓声をあげているお子さんもいらっしゃいます。

ご散骨の時は、乗船された方全員が散骨できるよう
ご遺骨を分けております。
おひとりずつ、お渡ししますと
「重たいね」
「これ、おばあちゃんなの?」
様々な反応でしたが、やはり感じるものがあるのか
神妙なお顔をします。

では皆さんで海にお還しくださいと
お声掛けしましたら、一生懸命手を伸ばして
海にお還しています。
さっと溶ける様子に見入るお子さん
カモメが寄ってきて驚くお子さん
しっかりと手を合わせて合掌、じっと海を見つめています。

船はお別れの鐘を鳴らしながら
散骨ポイントを周回します。

船が止まり、さいごは汽笛を鳴らすのですが
今回は皆さんで海に向かって、大きな声で
「おばあちゃん!ありがとう!」
と手を振って、散骨ポイントを後にしました。

どなたも酔うこともなく、そのご家族様の普段の様子がわかる
とてもあたたかいセレモニーとなりました。

出航した桟橋まで、少しだけ周遊してデッキで記念撮影をしました。
無邪気に笑っている小さな笑顔たち
きっと故人様も笑顔で見守ってくださっているのではないかしら?
この日が小さな子供さんたちの
供養への芽生えとなりますように・・・
そんな風に思うセレモニーでした。

ご家族の方は、故人様のご希望が散骨だとわかっていても
逡巡するのは当然のことかと思います。
そういった想いを越えてのご散骨の日は
緊張と心配が入り混じる日でもあります。

少しでもリラックスして、故人様を送っていただけるよう
これからも心をこめて、お手伝いをさせて頂きたいと思います。

2020年はオリンピック、パラリンピックが開催されます。
東京、江の島周辺ではセレモニーについて
日程や航行内容に変更が見込まれます。

お問い合わせは
メモリアルスタイル
フリーダイヤル:0120-113-070
海洋散骨担当まで、お願い致します。

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