6月最後の週末に相模湾で散骨がありました。
笑顔の素敵な妹様のお写真をもっていらっしゃったのは、海洋散骨の申し込みをされたすぐ上のお姉さま。
仲の良い4人姉妹。
心配していた天気は 薄く雲が残った晴れ。
気温もあまり高くなく、心地よい南風に吹かれながら船は出航しました。
船内にはエアコンを効かせて準備を整えていましたが、みなさまデッキで風を受けながら過ごされていらっしゃいました。
妹様はずっと喫茶店にお勤めだったこと、そしてコーヒーが大好きだったことから、散骨の直前に船内でドリップコーヒーを入れました。
デッキにコーヒーの香りがたちこめます。
コーヒーの香りのなか、生前アルバムを探してよく聞いていた曲をおかけして、散骨がはじまります。
はじめに日本酒とコーヒーを ふたりのお姉さまが海に捧げます。
皆様で この日のために用意した色とりどりの花で海に花道をつくっていきます。
6月ということで、きれいなピンク色のあじさいがメインの花かごをご用意しました。
そして、一番上のお姉さまがお骨の入ったかごを抱き、小分けにされて水溶性紙にくるまれたお骨をひとりひとりに手渡していきます。
お骨を胸に抱き 想いをこめてから 海に・・・。
鐘の音の鳴る中 海をじっと見つめるお姉さまが おっしゃいました
「おつかれさま よくがんばったね」
がんばっていききった末の妹様へのその言葉に
支えてこられたお姉さまの想いを強く感じました
相模湾の海には 先に旅立たれたご主人様が眠っていらっしゃるそうです。
花道の向こうで きっと 両手を広げて待っていらしたのでしょう。
波もなく 穏やかな海が お二人の新しい居場所になった瞬間に立ち会えたこと とてもありがたく思いました。
お姉さまをはじめ、ご家族の皆様にもとてもよくしていただき、あらためて 私はなんて幸せ者なのだろうとおもう一日でした。