葬儀は家族だけ内々で行われたり、または「直葬」といってセレモニーはせずに火葬する場合が非常に増えています。だからと言って、「故人を供養する」気持ちが薄れているとは限りません。
逆に、儀礼的な取り組みから開放され、「自由な、その方らしい供養」が増え、故人への想いが強くなってきている面もあるのではないでしょうか。
家族のみで内々で葬儀をされた分、生前、故人様がお世話になった方々への報告ならびにお別れの機会を、「海洋散骨」という形で、考えられているケースが増えてきているのではと感じています。
ここ1ヶ月の間にも、42名、32名、30名と乗船人数が多い海洋散骨を行わせていただきました。
42名様が乗船された時には、船長をはじめスタッフ総勢7名で対応しました。
乗船される方が多い場合、お客様の年齢や関係性も考慮した対応をしなければなりません。
高齢の方々が多い場合は、2Fのデッキへの昇り降りは特に気をつけなければなりません。抱きかかえるくらいの気持ちで、フォローさせていただいております。
また、お子様がいる場合は、2Fデッキは気持ちが良すぎて、はしゃぎ過ぎる時もありますので、 船上は危険だということを十分親御さんにも注意を促しフォローしていただいています。
少人数でゆっくりとお見送りする散骨も厳かに過ぎる時間を感じ、「想い」のこもったセレモニーとなりますが、お見送りの方が多い散骨も、賑やかで明るい故人様への「想い」を感じるセレモニーとなります。
「自由な、その方らしい供養」が大切なことなのでしょう。