前々回は、「お墓を閉じる」、いわゆる改葬したケースを書きました。
結構、複雑な手続きが必要でした。
さて、今回はそのお墓を閉じた後、そのご遺骨を散骨する場合です。
まず私どもへ、その旨ご連絡をいただき、
「改葬受入証明申請書」をご記入いただきます。
これはご希望いただければ、こちらから用紙をお送りいたします。
その証明書は私どもが「散骨をさせていただきます」等の内容となっています。
この証明書を持って、お墓の管理者、もしくはお寺さんへお持ちし、
ご遺骨をお出しいただきます。
その後は、以前もお書きした内容と同様、ご遺骨をお迎えにあがり、
通常の散骨をさせていただく流れと同じです。
役所へ行っての複雑な手続きも必要ありません。
前々回のお墓を改葬する、いわゆるお墓の引っ越しに比べると、大分手間が省けます。
例えば最近では、やはり祖父母ぐらいまでは、記憶にあるぐらいですが、
もう曾祖父母ぐらいでは、どんな人かもわかりませんし、
写真等も残っていないケースが多いのが現状です。
さらに遡れば、もうどのような人がいたかも解らなくなっています。
であれば、そのまま放置しておくより、手厚くご供養されたほうが安心ですし、
ご先祖様も喜ばれるのではないでしょうか?
ただ、やはり散骨で海に還してしまいますから、あとに何も残りません。
そこはよくよくお考えの上、お決めいただくことがよろしいかと思います。
昔の偉人がよくやっているような、分骨の方法もあります。
この分骨は、ご遺骨の一部を残すということで、
今では手元供養品という、ミニ骨壷やアクセサリーなどがあります。
今回も前々回同様、お墓の改葬に関わる内容でした。
ご参考にしていただけたらと思います。