ご家族でお骨を海に還す

2月17日(日)東京湾で大変和やかな個人散骨をおこないました。
船長の話によりますところ、前日は大荒れのお天気で船を出すことを中止したとのことでしたが、当日は快晴で暖かな日差しが降り注いでいました。

今回のお申込み者様は、亡くなった方のお嬢様でした。
お父様は若くしてお亡くなりになられていました。
お骨は8年ほどお墓に安置していたのですが、今回、お墓からだして散骨をされました。

ご乗船いただきましたご家族は、奥様、ご長男様夫婦と赤ちゃん、ご長女様ご夫婦とお子様2名の計8名様でした。
船内では、初めての船に少し緊張したお子様が、慣れないライフジャケットに苦戦しながらもにぎやかに準備がすすみました。
定刻の13時少し前でしたが、準備が整いましたので出航させていただきました。

船は、いくつかの橋をくぐって進んでいきます。船内では水溶性の折紙で鶴や箱などを折ったり、手紙を書いたりと想い出話で楽しく盛り上がっていました。会話の中からは「おじいちゃん、喜ぶね」「こんなにたくさんのお花で送ってあげあれてよかった」という声が聞こえてきました。

皆様が船の動きに慣れたころ、デッキにご案内しました。
風は少し冷たかったのですが、大変さわやかな天候の中、ご用意した膝掛けにくるまってくつろいでいらっしゃいました。

今回の散骨ポイントは、前回ご紹介したパワースポットで行いました。
残念ながら、この日は霞がかかって富士山はみえませんでしたが、いつも、とても景色のよい場所です。

通常は、お骨をお一方ずつ海に還していただくのですが、今回は小さなお子様が多かったので一斉に還していただきました。
お骨を海に還した後、船は海域を3周いたします。
静かな時間が流れるひとときです。少し前まで、はしゃいでいたお子様たちもこのときは静かに海をながめていました。
それぞれの思いの中散骨のセレモニーは行われます。

帰りの船内では、船内にあるゲームで楽しんだり、ご家族のことを話したり・・・。
この時間も私にとっては大好きなシーンです。
散骨を終えて少しホッとした皆様のお顔を見ると、私も大切な場面に同席させていただいたことに感謝するのです。

今回もご一緒させて戴いて、家族の繋がりっていいなあと思いました素敵なご家族でした。
お子様たちが「お母さんの時も散骨だね」という言葉に奥さまがまんべんの笑みで答えていらっしゃる姿が印象的でした。

きっと海に還られたお父様も喜んでいらっしゃることと思います。

メモリアルスタイルの散骨に同じスタイルはありません。
ご家族様が故人様に寄せる想いを大切にそれぞれのスタイルで行います。
故人様を想い偲ぶこと、それが大切なご供養と思うからです。

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